2021年12月30日

雑詠(012)

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頭を垂れるひとの後ろをジョギングの人が過ぎゆく天皇陵に
落ち着いたらまた戻ってきますと言う人の戻りくることほぼほぼなくて
三十年過ぎてふたたび何もないわたし自身に戻る冬晴れ
介護士・看護師・相談員だれも丁寧で怒りぶつける相手はおらず
目玉こぼれ落ちんばかりの眠たさの道路の脇に生えるかたばみ
炎上ののちに「いいね」を取り消して私のもとを去る人もいる
三郎も二郎もおらず原色の唯一無二のTAROかがやく

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posted by 松村正直 at 07:33| Comment(0) | 雑詠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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