2021年12月03日

青木真兵・青木海青子『山學ノオト2』

著者 : 青木真兵
エイチアンドエスカンパニー
発売日 : 2021-09-27

人文系私設図書館ルチャ・リブロを運営する二人の2020年の日記+エッセイ。

毎日のように本を読んだり、打ち合わせをしたり、ラジオの収録をしたりと、忙しい毎日が記されている。そんな中で、「男はつらいよ」にも興味を持ったようだ。

年越しは酒をちびちびやりながら、「男はつらいよ」を鑑賞。(1/1)
年始から観始めた「男はつらいよ」完走。全作最高。(3/10)
今年に入り急に「男はつらいよ」を最初から見続けているのだが、それは何も「寅さん」に日本人の理想像云々を見出したわけではない。そこには時代を映すドキュメント的要素があったり、日本社会特有(?)の病理が詰まっていたり、柴又を社会モデルで見てみたり、色んな角度から見ることができるのだ!(5/28)
山田洋次「男はつらいよ」二周目を引き続き見る傍ら(6/18)
「男はつらいよ」は、高度経済成長を経た人々の「自然との向き合い方」について、寅さんという「自然」を中心に描いた作品だと思っている。(11/29)

いや〜、寅さん熱がすごい。

しかも、単に見て楽しむだけでなく、そこから私たちの生き方や社会のあり方についてのヒントを摑み、思索を深め、独自の理論を組み立てている。

2021年9月15日、エイチアンドエスカンパニー(H.A.B)、2000円。

posted by 松村正直 at 23:21| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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