人文系私設図書館ルチャ・リブロを運営する二人の2020年の日記+エッセイ。
毎日のように本を読んだり、打ち合わせをしたり、ラジオの収録をしたりと、忙しい毎日が記されている。そんな中で、「男はつらいよ」にも興味を持ったようだ。
年越しは酒をちびちびやりながら、「男はつらいよ」を鑑賞。(1/1)
年始から観始めた「男はつらいよ」完走。全作最高。(3/10)
今年に入り急に「男はつらいよ」を最初から見続けているのだが、それは何も「寅さん」に日本人の理想像云々を見出したわけではない。そこには時代を映すドキュメント的要素があったり、日本社会特有(?)の病理が詰まっていたり、柴又を社会モデルで見てみたり、色んな角度から見ることができるのだ!(5/28)
山田洋次「男はつらいよ」二周目を引き続き見る傍ら(6/18)
「男はつらいよ」は、高度経済成長を経た人々の「自然との向き合い方」について、寅さんという「自然」を中心に描いた作品だと思っている。(11/29)
いや〜、寅さん熱がすごい。
しかも、単に見て楽しむだけでなく、そこから私たちの生き方や社会のあり方についてのヒントを摑み、思索を深め、独自の理論を組み立てている。
2021年9月15日、エイチアンドエスカンパニー(H.A.B)、2000円。