2021年11月30日

雑詠(011)

*******************************

みずからの寝息聞きつつ眠る夜の浜にあまたのウミガメのぼる
良いことのおおかた尽きて赤黒くわたしの肺に垂れる柿の実
つややかに粒の揃った歯ならびのとうもろこしを食べる歯ならび
ひとつふたつ命かぞえる食卓に卵ありじゃこありハンバーグあり
湖の水位さがって露出するわたしの声だ見ないでほしい
三人と二人に分かれ座るよう言われ向き合う距離ある人と
楽しそうにご自分の部屋でお話しをされているという母に会いたし

*******************************

posted by 松村正直 at 06:55| Comment(0) | 雑詠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。