2021年10月07日

映画「海炭市叙景」

監督:熊切和嘉
原作:佐藤泰志
出演:谷村美月、竹原ピストル、中里あき、山中崇、南果歩、小林薫、加瀬亮、三浦誠己ほか

2010年公開作品。

佐藤泰志原作の新作映画「草の響き」の公開に合わせて、これまでに制作された4本の映画(「海炭市叙景」「そこのみにて光輝く」「オーバー・フェンス」「きみの鳥はうたえる」)が京都みなみ会館で上映されている。

函館をモデルにした「海炭市」を舞台に繰り広げられる5篇の物語のオムニバス。どれもけっして明るい話ではない。人間や社会の抱えるどうしようもない矛盾や鬱屈が描かれていく。

函館は20代の頃に住んでいた町なので懐かしい。

以前、函館市文学館で佐藤の直筆原稿を見て衝撃を受けた。升目いっぱいに書かれたカクカクとした字で、いかにも繊細で神経質そうな感じ。41歳で自死した事実を想起せずにはいられなかった。

152分、京都みなみ会館。

posted by 松村正直 at 03:16| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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