2021年09月28日

沢田猛『カネト―炎のアイヌ魂』


絵・こさかしげる。

上川アイヌの家系に生まれ、北海道内はじめ全国各地の鉄道測量で活躍した川村カ子(ネ)ト(1893−1977)。彼が天竜川沿いの三信鉄道(現・JR飯田線)の測量を行った際の苦闘を描いた本である。

これは
自然のきびしさと
数々の迫害にたえて生きた
ひとりのアイヌ・川村カネトの物語です

子ども向けの本ではあるが、ノンフィクションとして優れた内容となっている。

今年3月に訪れた白老のウポポイ(国立アイヌ博物館)に、彼が使っていた測量器具が展示されていた。いつか旭川の川村カ子トアイヌ記念館にも行ってみたい。

1983年2月、ひくまの出版、1200円。

posted by 松村正直 at 22:40| Comment(0) | 樺太・千島・アイヌ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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