映画「ナイト・オン・ザ・プラネット」は1991年製作、1992年公開の作品。1992年当時、私は大学4年生だった。
30年経って同じ作品を観ると、以前とは少し見方が違ってくる。
例えば最初のロサンゼルスの話。タクシー運転手(コーキー)のウィノナ・ライダーは20歳、客(ヴィクトリア)のジーナ・ローランズは61歳だ。学生の時は年齢の近いコーキーに肩入れして映画を見ていたけれど、今ではヴィクトリアの気持ちもよくわかる。
車内であれこれ注意するヴィクトリアに、コーキーは冗談っぽく「Sure, mom.」「Okay, mom.」(はい、ママ)と答えるのだが、最後の別れの場面になって、今度はヴィクトリアが「Sure, mom.」と返す。そんなところが胸にグッとくるようになった。
2021年09月10日
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