2021年07月07日

乾 醇子歌集『夕陽のわつか』

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「パンの耳」の仲間である乾醇子さん(ヤママユ)の第2歌集『夕陽のわつか』(本阿弥書店)が刊行された。久々湊盈子さん、萩岡良博さんとともに栞文を書かせていただいている。

鴨たちの集まる川面のきらめきに昨日の疲れの消えてゆきたり
咲き初めし白梅の小枝あしらはれ西京漬けの鰆が並ぶ
毀たるる家はガ音に響きつつ楽しさうなり柱も壁も
相槌はふーんで終はる三人の息子それぞれトーン異なる
一夜にて黄葉すすみし御堂筋昨日の私にもどしてほしい

2021年7月21日、本阿弥書店、2700円。

posted by 松村正直 at 23:51| Comment(0) | 歌集・歌書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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