2021年07月05日

田口朝子歌集『朝の光の中に』

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田口朝子さんの第1歌集『朝の光の中に』が刊行されました。
ご縁があって解説を書かせていただいてます。

水槽をのりこえ蛸はゆかむとすたこよここから海は遠いよ
切られし首つながれ苔の生えてをり廃仏毀釈の名残りといひて
花ばさみ庭のどこかに置き忘れその夜しづかに雨降りはじむ
十二年電池残量あるといふペースメーカーが私を刻む
いけばなは花の命をもらふこと私の中に花が入り来る

2021年6月22日、青磁社、2500円。

posted by 松村正直 at 19:38| Comment(0) | 歌集・歌書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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