2021年06月30日

雑詠(006)

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です・ますを互いに付けて会話する若いふたりがいる春の町
ひらひらといやふらふらとへらへらと散る桜にも個性があって
おじさんが手を動かせばいくらでも産まれる春のベビーカステラ
最後まで飛び立つことなく壇上にペットボトルの真水はならぶ
何をしてもうまく行かない春だった葱のにおいが鼻から抜けず
割れながら砕けつづける喜びの僕にだってあるポテトチップス
二つ先の駅まで小さな旅をしてこの時期だけのびわのパフェ食む

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posted by 松村正直 at 07:01| Comment(0) | 雑詠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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