監督:川口潤
出演:葛西純、佐々木貴、伊東竜二、武田誠志、松永光弘ほか
デスマッチ界でカリスマ的な人気を誇るプロレスラー、葛西純のドキュメンタリー。
リング上の激しい戦いの姿だけでなく、プロレスに入ったきっかけ、デスマッチに対する思い、家族のことなど、プライベートな部分も含めて人間葛西純を描き出している。
ヘルニアによる長期欠場からの復帰戦を予定していたアメリカ興業がコロナ禍で中止となり、2020年6月の興行再開後も声援を飛ばしにくい状況が続く。
そんな中で46歳になる葛西はなぜ戦い続けるのか。
「すごいんですよ、生きてるって実感が」「レベル46になったと思えばいい」といった言葉が、まっすぐに胸に響く。
流血は当り前。蛍光灯で殴り合い、剃刀で切り付け、両頰は串刺しになり、ガラス片や画鋲が背中に刺さる。
その過激さに思わず目を背けたくなるのだが、そこにもプロとしての見せ方があり、「本当に死んでしまったらプロじゃない」という強い矜持があるのだ。
107分、アップリンク京都。
2021年06月03日
この記事へのコメント
コメントを書く