2021年04月01日

固有の領土?

教科書検定に関して、こんなニュースが流れている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/

公共と地理総合の新しい学習指導要領は、北方領土と竹島、尖閣諸島について「わが国固有の領土」と記述するよう明記した。

領土問題については様々な考え方があると思う。でも、「わが国固有の領土」なんて言い方は、世界ではまったく通用しないだろう。国境線が時代とともに常に変化してきたことは歴史が示す通り。そもそも領土や国境は人為的なものでしかない。

「固有の領土」という概念は典型的な島国根性の表れでしかなく、日本国内にしか通用しないものだ。ロシアや中国に通じないだけならまだしも、欧米諸国やその他の国々も含めてどこも認めないと思う。

今どき教科書にこんな記述を載せていることに、がっかりしてしまう。それとも、北方四島の地面を掘ったら「日本領土」と書いてあるとでも思っているのだろうか?

posted by 松村正直 at 08:17| Comment(2) | 樺太・千島・アイヌ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おっしゃっている主意はよく理解できます。極端なことを言えば、Occupied Japanの数年間は、沖縄や小笠原だけでなく、本州すら「固有の領土」ではなかったかもしれません。
だとして、それでは北方領土や竹島や尖閣諸島は何と言えばいいのでしょうか。やはりひとことで言い表せるような言葉は無いのかな・・・昨年波照間島で「日本最南端の碑」を見ていろいろ想い、感慨深かったです。
Posted by 小竹 哲 at 2021年04月01日 20:51
波照間島には一度行ってみたいです。
北方領土などについて意見を述べる際には、単に「わが国の領土」「日本の領土」と言えば良いように思います。
Posted by 松村正直 at 2021年04月02日 06:30
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