2021年03月11日

『イザベラ・バードと日本の旅』のつづき(2)

もう1点興味深いのは、バードが北海道のアイヌ集落を訪れた理由についてである。

注意すべきは、アイヌ社会の特質を明らかにする旅であったということとキリスト教普及の可能性をさぐる旅という二つの特質が結びついていたこと、換言すれば、バードの平取での調査は、その二年前にデニングによって始められた英国教会伝道協会によるアイヌ伝道と不可分に結びつくものとしてあったということです。

このデニングの後任が、アイヌ研究家として知られるジョン・バチェラー。すなわち、『若きウタリに』を出したアイヌの歌人バチェラー八重子の養父ということになるのだ。

posted by 松村正直 at 08:28| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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