書店でアイヌ特集の組まれた雑誌を見かけて購入。
〈中国の「今」を旅して、日本の「原点」を見つめる〉というコピーのある雑誌で、創刊時は「中華浪漫」というタイトルだったらしい。だからCKRMなのか。
写真や図版が豊富に載っていて、内容も充実している。
今のJR飯田線の「天竜峡〜三河川合」は(川村)カ子トがアイヌ測量隊を率いて断崖絶壁での測量作業をやり遂げ、難工事の末に開通させたものである。
そもそもオホーツクというのは、樺太のほぼ真北に位置するロシアのハバロフスク地方に属する港町の名前である。
アイヌの文化圏や、その直接的な交易対象である民族たちには、今ある「国」の領域とは無関係な広がりがあった。
いろいろと知らない話もあって楽しい。江戸時代の菅江真澄や松浦武四郎についても興味が湧いてきた。
2021年2月28日、アジア太平洋観光社、909円。