2021年01月31日

雑詠(001)

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いつ来ても清掃中のトイレありさほどきれいというにあらねど
レジを打つひとの背後に整然とならぶ煙草は二〇五種類
手作りのサンドイッチを売る店のお兄さん手の柔らかそうな
カーナビの町と町との境目の峠、二軒のラブホテルあり
放置すればそのまま嘘になってゆくだけ鹿の皮うつくしいから
勝敗の決したるのちなお数手すすめてわれは投了したり
泳ぐのをやめたる鴨は日を浴びて丸まっており冬の中州に

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posted by 松村正直 at 10:05| Comment(0) | 雑詠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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