作:高山さなえ
演出:平田オリザ
出演:田村勝彦、羽場睦子、猪俣俊明、山内健司、山村崇子ほか
会場:あましんアルカイックホール・オクト
尼崎市が主催する「近松賞」の第7回受賞作を、平田オリザが演出した作品。
山深い田舎にある老夫婦の家を舞台に、久しぶりに息子から電話が掛かってきたところから物語が始まる。息子の部下を名乗る人物や近所の人たちが入れ替り立ち替りやって来るのだが、認知症をわずらう人もいて、一体誰の話が本当なのかわからなくなっていく。
劇の終了後には、平田オリザ・高山さなえ・岩松了によるアフタートーク(約30分)もあった。受賞作から大幅な改稿があって、「馬留徳三郎の一日じゃなくて二日になっちゃった」という話など、面白く充実した内容だった。
今の時代、短歌にもこうしたアフタートーク的な何かが必要なのかもしれない。
2020年10月16日
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