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2020年10月12日

すべての歌の中の一首

近藤芳美の全24冊の歌集を読み終えた。
(いや〜、長かった!)

01:早春歌
02:埃吹く街
03:静かなる意志
04:歴史
05:喚声
06:冬の銀河
07:異邦者
08:黒豹
09:遠く夏めぐりて
10:吾ら兵なりし日に(収録作品の時期としては第2歌集)
11:アカンサス月光
12:樹々のしぐれ
13:聖夜の列
14:祈念に
15:磔刑
16:営為
17:風のとよみ
18:希求
19:甲斐路・百首
20:メタセコイアの庭
21:未明
22:命運
23:岐路
24:岐路以後

短歌にとって一首一首の歌の良し悪しが大切なのはもちろんだが、24冊読んで感じるのは、短歌は一首一首の良し悪しだけではないということだ。

美術館で絵を見る時に、絵に近づいたり少し離れたりすることがある。見る距離によって絵の印象はかなり変ってくる。短歌も同じで、一首で読んだ時と連作で読んだ時、歌集で読んだ時、全歌集の中で読んだ時、それぞれ印象が違ってくる。

一首を純粋な一首として読むことも大切だし、その歌人のすべての歌の中の一首として位置付けることも同じように大切なのだろう。全歌業を見渡す中でその一首の持つ意味があらためて浮き彫りになるのだ。


posted by 松村正直 at 07:47 | 短歌入門

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