2020年08月15日

全国樺太連盟本部事務所の資料

一般社団法人全国樺太連盟は来年2021年での解散が決まっているのだが、「樺連情報」7月8月合併号に気になる記事が載っていた。「事務局だより」に、こんなことが書いてある。

▼樺連本部事務所にある数々の貴重な資料を分散させずに今後どのように残し、誰が管理していくか大きな課題となっている。
▼「樺太関係資料室」のような場所を設け、たとえ週に三日でも気軽に資料を閲覧できるような空間をつくる手立ては無いものだろうか。

樺太連盟の本部事務所には「樺太短歌」や「ポドゾル」など、ここでしか見られない詩歌関連の資料もある。
https://matsutanka.seesaa.net/article/444484485.html

こうした貴重な資料の受け入れ先がまだ決まっていないとは!
散逸したり、倉庫で死蔵されたりといった運命にならないと良いのだが。

posted by 松村正直 at 08:28| Comment(6) | 樺太・千島・アイヌ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
以前勤めていた音楽ホールが人手に渡ることになり、私自身が異動になってしまったために、2週間ぐらいで開館以来の膨大な資料を整理して、本社が所有する倉庫に送ったことがあります。殆んど死蔵状態になってしまいましたが、散逸を免れたことだけでも、せめてもの幸いと考えております。
Posted by 小竹 哲 at 2020年08月15日 11:09
資料の保存や活用の問題というのは、あちこちで起きているのですね。一度失われてしまうと取り返しがつかないので、何とか良い解決策が見つかって欲しいものです。
Posted by 松村正直 at 2020年08月16日 00:00
資料は保存するのに場所が必要だし、劣化するから保管にコストがかかる。現物を残していくことにこだわっていると、難しいと思う。
そんなわけで、最近、デジタルアーカイブについて勉強中。今秋から、カネミ油症と多摩ニュータウンの住民運動について、スキャンできるものはデジタル化して、ウェブ上に情報を整理していく予定です。
資料保存は、活用する人とセットで考えないといけないので、資料の活かし方についても情報発信が必要だね。
Posted by 正治 at 2020年08月16日 21:27
なるほど。デジタルアーカイブね。確かにデジタル化した方が活用という点では便利だと思う。

ただ、全国樺太連盟は既に残務整理の段階に入っていて、事務員さんも高齢の方が多いので、今から大掛かりに何かするのは無理だろうな。
「樺連情報」の目録データとか「保管図書・資料」の目録とかは公開されてるけど。

http://kabaren.org/shiryouarchives/kabaren_info_index.pdf
http://kabaren.org/shiryouarchives/
Posted by 松村正直 at 2020年08月17日 17:30
目録データも含めて、現状でも十分なアーカイブがあるよね。これらは、樺太について知ろう、学ぼうというとき有益なはずだから、せめてウェブ上にアーカイブを残すくらいはできるはず(それくらいはやるだろうけれど)。
連絡を取って、今後のことについてもう少し聞いてみたら?クラウドファンディングなど、まだできることもあると思うけれど。
Posted by 正治 at 2020年08月18日 22:12
そうだね。知り合いの方もいるので、一度聞いてみることにするよ。

Posted by 松村正直 at 2020年08月20日 07:09
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