2020年06月04日

太宰治『人間失格 グッド・バイ 他一篇』


「他一篇」は評論「如是我聞」。三篇とも太宰が38歳で亡くなる昭和23年に書かれた作品である。

太宰の作品は高校から大学の頃に愛読していたが、今回30年ぶりくらいに読んだ。本当に久しぶりという感じ。自分が年を取った分、以前とはまた違った味わいを楽しめた気がする。

世間とは、いったい、何の事でしょう。人間の複数でしょうか。どこに、その世間というものの実体があるのでしょう。
                   「人間失格」

それにしても、38歳って早いな。

1988年5月16日第1刷発行、2019年9月17日第48刷発行。
岩波文庫、600円。

posted by 松村正直 at 09:08| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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