2020年05月07日
相原秀起『一九四五 占守島の真実』
副題は「少年戦車兵が見た最後の戦場」。
昭和20年8月17日深夜から21日にかけて千島列島最北端の占守島で日ソ両軍の激しい戦闘があった。参加した元兵士らへのインタビューや手記を元に、戦闘の様子やその後の抑留生活を描いている。
占守島で戦った戦車第十一連隊の通称「士魂部隊」が、現在も陸上自衛隊第十一戦車大隊に受け継がれていること、第二次世界大戦中に占守島とカムチャツカ半島の間の海峡はアメリカからソ連へ送られる軍事物資の通り道になっていたこと、などを初めて知った。
第六章「時が止まった島」は2013年に著者が占守島を訪れた記録となっている。「現在、住民がおらず、島内には二カ所ある灯台の職員四人しか定住者はいない」とのこと。
https://www.youtube.com/watch?v=l-xYnHJckNc
https://www.youtube.com/watch?v=kjWhjjnOt3k
ぜひ、一度訪れてみたいものだ。
2017年7月28日、PHP新書、880円。
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