母の短期記憶はかなり衰えていて、何か言ってもすぐに忘れてしまう。それでも、近所の方やヘルパーさん、ケアマネさんの助けを借り、山梨の自宅でひとり暮らしを続けている。
先日、一番頼りにしている近所の方と電話で話したのだが、母は新型コロナウイルスのことがよくわからないらしい。何度教えてもすぐに忘れて頭に入らないとのこと。幸いなことに、まだ感染者の出ていない市に住んでいるのだが、それでも病院に行く時などはマスクが必須だ。
何とかマスクを着けさせようと、その方は「今、重い結核が流行ってて大変なのよ」と伝えたと言う。すると、母にも大変な事態だということが通じたらしい。「新型コロナウイルス」という新しい言葉ではダメだったことが、「結核」という昔なじみの言葉でうまく行ったのである。
とりあえず、2か月に一度の受診も無事に乗り切ったようで、ひとまずホッとする。
2020年04月22日
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