まずは、「フロントランナー」の宮川将人さん。
地域と畑は自分たちで守る! それが合言葉だ。熊本県で若手農家約130人の仲間と共に、イノシシを主とする獣害に立ち向かっている。
続いて「みちものがたり」。
アムール川流域から樺太を経て、蝦夷地へ至る「北のシルクロード」。織物だけでなく大陸製のガラス玉も入ってきたという。この壮大なルートを舞台に、アイヌの人たちが果たした役割は大きい。
最後に、山折哲雄の連載「生老病死」。
和歌や俳句にとってもっとも欠かせない主張は何かといえば、死や死者にたいする悲傷の調べであり想像力だったという外はないだろう。つまり挽歌の世界である。人間の死を勘定に入れない歌などそもそも歌の名に値しなかった。
朝から、良いものを読ませてもらった。