2020年02月14日
万城目学著『悟浄出立』
万城目学は好きな作家で、『鴨川ホルモー』『鹿男あをによし』『ホルモー六景』『プリンセス・トヨトミ』『偉大なる、しゅららぼん』『とっぴんぱらりの風太郎』と読んで、映画も3本とも見たのだが、なぜかそこで止まっていた。
本書は中国の古典に題材を得た作品5篇(「悟浄出立」「趙雲西航」「虞姫寂静」「法家孤憤」「父司馬遷」)を収めたもの。どれも原典を踏まえつつ自由な想像力で奥行きのある話を生み出している。
中でも「虞姫寂静」はストーリーの展開が見事で味わい深い。
このシリーズはもっと読みたいなあ。
2017年1月1日、新潮文庫、490円。
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