昨日は名古屋で行われた「一般社団法人塔短歌会」の第3回定時社員総会&シンポジウムに参加した。
シンポジウムは、永田淳さんの講演「一連で読むか、一首で読むか」と、なみの亜子・西之原一貴・吉田淳美さんの鼎談「2019年の歌集を読む」の二本立て。どちらも興味ある論点が出されて面白かった。(講演の概要は「塔」6月号に掲載の予定)
最後の挨拶で吉川宏志さんが、短歌を詠む際には複数の視点を持つことが大事だと言っていて、なるほどと思った。
「一首で読む⇔一連で読む」「テキストとして読む⇔作者を踏まえて読む」など、つい二項対立的に考えてしまいがちだが、視点を一つに固定することなく両方を行き来しながら読むことで、鑑賞は深まり評価も定まっていくものなのだろう。
2020年01月13日
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