毎月の総合誌に掲載されている書評を読むとき、気になることがある。ほぼ女性の著書は女性、男性の著書は男性が書いており、かつ世代の近い人が選ばれている。
一冊の歌集・歌書の書評が総合誌に載るのは同時期になりやすい。そのとき、同性・同時代の読み手による書評ばかりが偏って掲載されてしまうのはどうか。もっと多岐な視点から一つの書物を評することはできないか。