2019年10月18日

小高賢さん

汚れゐるわれの眼鏡を取り上げて拭ひてくれしことおもひ出づ
             小池光『梨の花』

亡くなった小高賢さんを詠んだ一連のなかの歌。

人が掛けている眼鏡を取り上げるって、なかなかできないし、普通はしないことだと思う。でも、そこに小高さんの性格や人柄がよく表れていて胸を打たれた。おせっかいなくらいに気遣いの人だったのだ。ご自身も眼鏡をしていたので、眼鏡の扱いにも慣れていたのだろう。

posted by 松村正直 at 23:05| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。