2019年10月09日

倉成悦子歌集 『ターコイズブルー』

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「塔」所属の作者の第1歌集。
縁があって栞を書かせていただいた。

マルクスだレーニンだなどと気負いいし男もただの老人になる
さまざまな生活臭を湯気にしてマンホールあり冬の明け方
ダライ・ラマの映画の話に「私たちはそれ見られない」とガイドの言いぬ
中国の子も母親のスカートをめくり叱らる桜の下に
国境にサダム・フセインの描かれし紙幣を積み上げ売る店のあり

2019年10月11日、青磁社、1800円。

posted by 松村正直 at 20:52| Comment(0) | 歌集・歌書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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