今朝の朝日新聞に「私立図書館112年 風前」という記事が載っていた。
滋賀県長浜市木之本町にある江北(こほく)図書館が、資金難のために先行きが見通せないという内容である。1907(明治40)年の開館以降、地域住民の運営によって112年続いてきた図書館がピンチを迎えている。
「江北図書館」という名前には見覚えがあった。
「塔」65周年記念評論賞を受賞した穂積みづほさんの評論「郷土の歌人としての木俣修」(「塔」2019年4月号)に出てきた名前だ。何度か場所は移り変っているが、少年時代の木俣修が利用し、後に「湖国抒情巡礼」でも訪れた図書館である。
穂積は評論の中で
この江北図書館は、私設であったがゆえに創設者杉野の死、大戦など何度も存続が危ぶまれたようだ。木俣にその現状を嘆かれた図書館であったが、資金難などの危機を乗り越え、現在も滋賀県唯一の私立図書館として機能している。
と書いている。しかし、事態は楽観を許さないようだ。
http://kohokutoshokan.com/
JR北陸本線木ノ本駅下車徒歩1分と交通の便利な場所にあるので、一度行ってみたい。閲覧は無料なので資金難の助けにはならないけれど。
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