2019年09月04日

池内紀先生

ドイツ文学者の池内紀さんが亡くなった。78歳。

四半世紀も前のことになるが、池内先生には大学のドイツ文学科で2年間教えを受けたことがある。というより、そもそも池内さんの教えが受けたくて大学を決めたのだった。

高校生の時に岩波文庫の『カフカ短篇集』を読んで衝撃を受けた。
その翻訳をしていたのが池内さんである。
中でも「橋」という数ページの作品との出会いが決定的だった。

学部の卒業を前に進学も就職もしないという話をした時に、「それは、いいなあ〜」とにこやかに目を細めて笑って下さった。あの時の先生は52歳。今の僕とそれほど変わらない年齢だったのだ。

ご冥福をお祈りします。

posted by 松村正直 at 21:06| Comment(0) | メモ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。