カルチャーセンターなどで話をしていると、自分の考えを相手に伝えるのがいかに難しいか痛感させられることがある。こちらの意図をきちんと受け取ってくれる方もあれば、真反対に受け取る方もいて、どのように伝えれば良いのか悩んでしまう。
こちらの伝え方の未熟さももちろんあるだろう。でもそれだけではなく、人間は誰でも自分の受け取りたいように相手の話を受け取る側面があるのだと思う。
最近よく思うのは、そうした多様な受け取り方を、ある程度の幅をもって受け止めるしかないということだ。
例えば「東に進んで下さい」という指示を出しても、話を聞く人はかなりバラバラに動いていく。だから、真東に進んでいなくても東側180度の範囲内に収まっている人は取りあえずよしとする。北北東でも東南東でも、とにかく東側に進んでいればOK。そして、西側180度に進んでしまった人にだけ、「そっちではないですよ」と言う。
それくらいの気分で接するのが大事なようだ。
2019年07月16日
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