新聞はテレビ欄がある最終面から読むのが子どもの頃からの癖である。
昨日の朝日新聞のテレビ欄の「試写室」には、アポロ11号のアームストロング船長のことが書いてあった。
そんな彼だからこそ人類初の重要なミッションを任されることになるが、帰還後、一躍ヒーローになったことで苦悩することにもなる。NASA退職、妻との離婚・・・。月から帰還後の人生は波瀾万丈だ。
32面から読んでいって、最後の1面の「天声人語」には、日本にスキーを伝えたことで知られるオーストリアの軍人レルヒ少佐の話が載っている。
(母国へ戻って)まもなく最前線でロシア軍と銃火を交える。敗戦により帝国は瓦解。軍一筋に生きたレルヒは道に迷った。退役し、放浪の1年を送る。貿易会社を立ち上げるも長続きしない。自作の水彩画を日本の知友らに売って糊口をしのいだ。
たまたまアームストロング船長とレルヒ少佐の話だったけれど、きっと誰だって「その後」の人生の方が長いのに違いない。
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