2019年01月09日

映画 「こんな夜更けにバナナかよ」


監督:前田哲、原作:渡辺一史、脚本:橋本裕志
出演:大泉洋、高畑充希、三浦春馬、萩原聖人、渡辺真起子ほか

筋ジストロフィーを患いながらも自立生活を送る主人公(鹿野靖明)と、彼を支えるボランティアたちの交流を描いた作品。

原作は渡辺一史のノンフィクション。どのような映画になるのか興味を持って見たのだが、高畑と三浦の恋と成長の物語を絡めて期待以上の仕上がりであった。エンディングに実際の鹿野の映像が少し映るのだが、それを見ると映画における大泉の姿や服装はかなり本物に似せているようだ。

映画化に合わせてノベライズ本『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(221ページ)が文春文庫から出ているが、ぜひ原作の方も読んで欲しい。原作は558ページという分量と注の多さでちょっと手に取りにくいけれど、圧倒的な傑作です。
http://matsutanka.seesaa.net/article/440253335.html

Tジョイ京都、120分。

posted by 松村正直 at 07:33| Comment(4) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
映画は見ていないが、この映画公開をきっかけに、原作者の渡辺一史さんが注目されるといいね。渡辺さんのノンフィクション作品2冊はともに傑作で、こういうものを書きたいと思わせる。
Posted by 正治 at 2019年01月16日 00:16
渡辺一史さんは僕らと同世代(1968年生まれ)なので、刺激を受けますね。
先日、インタビュー記事が出ていました。
https://webronza.asahi.com/culture/articles/2019010400002.html
Posted by 松村正直 at 2019年01月17日 20:25
インタビュー記事の紹介、ありがとう。

そう、同世代であることは意識する。ノンフィクション作家だと堀川恵子さん(1969)、漫画家のこうの史代さん(1968)とか。
そうした表現に見られる、見落とされがちなことへの視点、多様性に対する感度など、一言でいうと、しなやかなところに共感する。
どこかに世代の影響はあるように感じるなぁ。
Posted by 正治 at 2019年01月18日 02:21
他にも、武豊(1969)、羽生善治(1970)、西牟田靖(1970)、想田和弘(1970)など、いつも注目しています。
Posted by 松村正直 at 2019年01月26日 21:08
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