おとといは第5回佐藤佐太郎短歌賞・第6回現代短歌社賞の授賞式へ。
会場は目白駅前の「リュド・ヴィンテージ目白」。
100名近い方が参加して盛況だった。
佐藤佐太郎短歌賞は、前田康子歌集『窓の匂い』。
鳩のごと胸と胸とが触れてしまう正面から娘が抱きついてきて
一日中口づけていた 使い捨てマスクの裏に薄き口紅
春の雲つめて作らむ砂時計「あと10分」がわからぬ母へ
現代短歌社賞は、門脇篤史「風に舞ふ付箋紙」300首。
一本のPeaceを吸へば遡及して揺らぎはじめる感情はあり
牛乳に浸すレバーのくれなゐが広がるゆふべ 目を閉ぢてゐる
子を成すを恐るる我と恐るるに倦みたる妻と窓辺にゐたり
お二人とも、おめでとうございます!
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