2018年09月26日
熱海から下部温泉へ
9月24日は熱海に一泊して、25日は山梨の下部温泉へ。
まるで温泉めぐりをしているようだが、そうではない。
下部温泉駅は母の家の最寄り駅。
せっかくなので駅の近くにある足湯へ。
下部温泉は信玄公の隠し湯として知られている。
熱海駅前にも足湯があったが、台風の影響で使えなくなっていた。
足湯はけっこうぬるい。
注意書きに、冬場は35度くらいの湯温になると書かれている。
それでも効能は変わりませんとのこと。
足湯の近くにある高浜虚子の句碑。
「蛇の来て涼める沢と聞くはあれ」
こちらは駅前の下部ホテルの敷地に立つ虚子の句碑。
「この行や花千本を腹中に」
あちこちに彼岸花が咲いている。
涼しい秋の一日。
私は35年来基本関西在住ですが、3年間ほど東京勤務だった折に、ふらりと下部温泉を訪ねたことがありました。
15年くらい前のことで仔細は覚えていませんが、混浴の湯治場の温泉が冷たかったことと、宿泊費が一番安いコースにしたら夕食のメインディッシュが肉じゃがだったこと、そして神社に奉納された夥しい数の松葉杖にゾクッとしたことを思い出しました。
身延なる 下部の杜の 木のくれに
松葉のつゑを 残せし人はも
山梨まで足を延ばせる機会はなかなかありませんが、いつか季節が深まりゆく頃、再訪できればと思います。
下部温泉は源泉の温度が低く、「ぬる湯」として知られています。宿には「ぬる湯」の湯船と加熱した湯船の二つあるところが多いです。
松葉杖は、「温泉で湯治をして杖をつかなくても歩けるようになりました」という感謝の意味をこめて奉納したものですね。最近は奉納用の小さな杖が多くなってます。