2018年09月13日
「塔」2018年9月号
今年2月2日に亡くなった澤辺元一さんの追悼特集を組んだ。
澤辺さんは有名な歌人ではないので、他の結社の方や最近「塔」に入った方は知らないだろう。高安国世の片腕として「塔」の草創期から活躍された方で、高安の死後、長く選者も務められた。
澤辺さんには随分と可愛がってもらったし、本当に懐かしい気がする。
自分なりの恩返しの気持ちも込めて、全48ページの編集をした。
こうした追悼の特集というのは、結社誌ならではのものだと思う。
総合誌には有名な歌人の追悼しか載らないし、同人誌でもあまり見ない。
結社とは何かという話がしばしば議論になるが、こうした追悼特集を組むところに、私は結社の特徴が滲んでいるように感じる。それは、システムや合理性という観点だけからは摑めない結社の本質であろう。
ご冥福をお祈りします。
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