2018年06月06日

『石川啄木の世界への誘い』


旅先で本屋に入ることが多い。盛岡では、東山堂書店本店、さわや書店本店、さわや書店フェザン店に立ち寄った。

この本は東山堂書店の郷土本コーナーにあったもの。啄木の没後100年にあたる2013年に、石川啄木没後百年記念誌として刊行された一冊である。地元以外では入手が難しそうなので購入した。

この年は他にも、企画展「啄木からのメッセージ」(石川啄木記念館)、「新啄木かるた」の作成、没後百年記念フォーラム(姫神ホール)、没後百年記念碑建立(陸前高田市)など、さまざまな事業が行われたようだ。

ドナルド・キーンの講演「啄木を語る―啄木の現代性―」の中に次のような一節がある。

啄木には歌の師匠がなかったので、独学で歌の伝統的な詠み方を覚えました。そして、五・七・五・七・七と文語にしたがいながら、溢れる情熱をもって新鮮な歌を詠みました。
一禎は四千以上の短歌を残しました。平凡なものばかりですが、明らかに短歌に相当な関心がありました。また、田舎の僧侶としてめずらしいことに詩歌の雑誌を購読していました。

啄木の短歌に父の一禎(いってい)からの影響がどれくらいあったのか。そのあたりをもう少し探ってみたいと思う。

2013年10月14日、石川啄木没後百年記念事業実行委員会、1300円。


posted by 松村正直 at 08:39| Comment(0) | 石川啄木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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