白井陽子さんの歌集『あすなろのままに』(六花書林)が刊行された。
http://blog.rikkasyorin.com/article/182990621.html
車椅子で手を振る母に手を振りてエレベーターのドアは閉じゆく
寄り合いで池の樋を抜く日が決まりふるさとの村に夏の始まる
「先生」と呼びとめられて瞬間に「先生」にもどる午後の雑踏
ふわあっと机の上に日が射しぬ本の上にも雲の流れて
山に根を張るあすなろにみちのくの旅にて出会う幹は太くて
初めて歌集の解説を書かせていただいた。
多くの方に読んでいただけますように。