懐かしい「新潮日本文学アルバム」シリーズの一冊。
数多くの写真をまじえつつ、64年の晶子の人生を5つの時期に分けてたどっている。
・鉄幹との出会い(明治11年〜明治32年)
・『みだれ髪』(明治33年〜明治36年)
・「君死にたまふことなかれ」(明治37年〜明治44年)
・欧州旅行と『源氏物語』(明治45年〜昭和元年)
・「明星」終刊後(昭和2年〜昭和17年)
与謝野晶子の写真は代表的な数枚しか知らなかったのだが、この本には何十枚も載っていて晶子の印象がだいぶ変わった。他にも原稿やノート、書簡なども多数あって、晶子の姿を身近に感じることができた。
1985年11月25日、新潮社、980円。