佐藤通雅さんの歌壇時評に『風のおとうと』のことを取り上げていただいた。タイトルは「肉と人の問題」。歌集に収めた「肉と人」9首、「肉と人、ふたたび」5首について論じたものである。
作品の出来はともかくとして、このテーマに私が強いこだわりを持っているのは確かだ。私は選歌で落とされた歌は基本的に歌集には入れないのだけれど、「肉と人」(「塔」2014年4月号初出)は例外で、落ちた歌も入れている。思い入れの強さゆえである。
実はこのテーマについてはその後も歌に詠んでいて、
・肉と人(「現代短歌」2015年1月号)13首
・肉について(「現代短歌」2015年10月号)20首
と続いていく。興味のある方は、あわせてお読みください。