2018年02月26日

田中康弘著 『ニッポンの肉食』



副題は「マタギから食肉処理施設まで」。
著者の本を読むのはこれが5冊目。

『マタギとは山の恵みをいただく者なり』
『女猟師』
『日本人は、どんな肉を喰ってきたのか?』
『猟師食堂』

「日本人と肉食」「日本人はこんな肉を食べてきた」「動物が肉になるまで」の三章から成っていて、肉食の歴史、畜産肉と狩猟肉の種類、食肉処理の方法など、肉食に関することが一通りわかる内容となっている。

では肉とは動物の体のどの部分か、わかりますか? それは筋肉です。私たちが食べている肉とは動物の筋肉のことにほかならないのです。
基本的に肉食獣の肉はさほど美味しいものではありません。あえて順位を付けると「果実などを食べる動物>草食動物>雑食動物>肉食動物」となるのではないでしょうか。
以前街中ではウシ、ブタの肉を売る店とは別に鶏肉屋さんがありました。これは流通が異なることによって販売も分かれていた証拠です。
野生動物は住む地域や季節の差によって食べる物が異なり自ずと個体差が生じます。その結果、肉も非常に個性的で美味いものと不味いものの振れ幅が極端に大きくなります。

肉を食べるというのはどういうことなのか、考えさせられる。
一度、食肉処理施設を見学してみたい。

2017年12月10日、ちくまプリマ―新書、780円。

posted by 松村正直 at 21:53| Comment(0) | 狩猟・食肉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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