2018年01月19日
実力と評価
「自分は歌人としてもっと評価されるべきだ」「現在の評価は自分の実力に見合っていない」と考えている人が多い気がする。文章や会話の端々にそういう意識が透けて見える。さらには「あの人は贔屓されている」とか「歌壇にはヒエラルキーがあって」といった声も聞く。
もちろん、「評価=実力」とは限らないから、自分の「実力>評価」と感じる人がいるのは不思議ではない。一方で、「実力<評価」と思っている人はほとんどいない。「自分は割を食っている」「正当な評価を受けていない」という声だけが存在する。
結局は「評価≒実力」ということなのではないか。短歌の世界はお金儲けができるわけでもなく、強大な権威や権力が存在しているわけでもない。だから、他の世界と比べれば公平・公正なのであって、評価と実力の差は少ないと考えた方がいい。
自分が現在置かれている状況を嘆いたり、僻んだり、あるいは他人を羨んだり、妬んだりしてみても仕方がない。まずは現状を素直に認めて、こつこつ努力を続けていくしかない。
大事なことなので、自戒も込めて書いておく。
貼り貼りで。
最後の二行。
「何よりもまず自分の納得のいく歌を作ることだ。歌は自分のために詠むのである。」が今の私の拠り所。
今年もここにお邪魔します。
そうですね。そもそも他人からの評価を得るために歌を詠んでいるわけではないのです。当り前のことですが忘れてはいけない点だと思います。