2017年12月14日

吉田勝次著 『素晴らしき洞窟探検の世界』



洞窟探検家として国内外1000以上の洞窟に入ってきた著者が、洞窟探検の方法や魅力について記した本。

岐阜県の霧穴、沖永良部島の銀水洞、ハワイのカズムラ洞窟、イランの3N洞窟、オーストリアのアイスコーゲル洞窟、メキシコのゴロンドリナス洞窟、ヴェトナムのソンドン洞窟、中国の万丈坑など、形も種類も大きさも様々な洞窟が紹介されている。

怖がりで高い所も狭い所も苦手と言う著者であるが、まだ誰も足を踏み入れたことのない世界を見たいという一心で洞窟探検にのめり込む。探検は冒険とは違う。慎重に準備をして、訓練や装備にも万全を期す。それでも予期せぬ危険や絶体絶命のピンチに遭遇することがしばしばあり、それが本書の読みどころともなっている。

「洞窟探検を、死ぬまでずっと続けたい」という言葉を読むと、人生には本当に好きなことが一つあれば十分なのだということがよくわかる。

2017年10月10日、ちくま新書、920円。

posted by 松村正直 at 00:01| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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