佐佐木幸綱さんが「「家」のこと2」というエッセイを書いている。
私の「家の記憶」は、本郷区(現・文京区)西片町十番地の三軒の家からはじまる。西片町十番地はかつての備後福山藩主・阿部家の広大な屋敷跡を分割したため、その名残で、「い」から「と」までに分けられ、さらに、いノ何号、ろノ何号……という番地がつけられている。
私は、生まれてから高校卒業までに、「にノ四十号」(だったと思う。記憶ちがいかもしれない)、「いノ十六号」、「ろノ五号」、三軒の家に数年ずつ住んだ。「にノ四十号」は借家、「いノ十六号」は信綱の家、「ろノ五号」は父・治綱名義の家。
この「西片町」については、以前このブログで触れたことがある。
http://matsutanka.seesaa.net/article/387139056.html
(2013年3月5日、西片町)
西片町の歴史や住んだ人々のことを調べるだけでも、随分と面白いだろうなと思う。一度東京へ行った時にゆっくり歩き回ってみたいと思いつつ、いまだに実現していない。