2017年10月23日

永田和宏歌集 『黄金分割』


永田さんの第2歌集『黄金分割』を読む。
何度目になるだろう。それでも新たな発見がある。

今いわば――、否言わざればキャラメルの箱に天使はにこやかに堕つ

森永ミルクキャラメルの歌を発見。
マイ・コレクションに加えておこう。


  P1050941.JPG

わが家にある『黄金分割』は吉田漱さんの蔵書だったようで、扉に謹呈の宛名が入っている。それと、一筆箋に書かれた永田さんの手紙も入ったままだ。

この歌集が出た頃の永田さんは、年譜によれば「子供を二人持った無給の研修員」という身分であった。『黄金分割』の栞に書かれた高安国世の文章は、そのことに触れている。

それもどこかの大学に安定した地位を得た上での研究生活というのでなく、よそ目にもはらはらするような生活の基礎の上に立って、いわば捨身とか背水の陣とかという言葉を思わせる生き方をしながら(・・・)
(・・・)妻子をかかえ、安定のない生活をしながら歌に命を賭ける、ということを一般的に受け取っても、それは容易でない日々の苦闘を予感させる。

永田和宏30歳の姿である。


posted by 松村正直 at 23:36| Comment(0) | 歌集・歌書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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