北原白秋の『フレップ・トリップ』は、大正14年の樺太旅行を描いた紀行文の名作である。2007年に岩波文庫から新版が出ており、現在でも手軽に読むことができる。
その『フレップ・トリップ』の最大の山場と言えば海豹島(かいひょうとう)だろう。白秋が訪れた当時、島には3万頭のオットセイと30万羽のロッペン鳥が棲息していた。その圧倒的な迫力を、白秋は文庫で50ページにわたって描いている。
現在、その島はどうなっているのか。
白秋が訪れてから90年以上が過ぎた今も、実はロシアの自然保護区となって昔のままの姿をとどめているのだ。その様子は、写真家斉藤マサヨシさんのHPの「CHURENI island チュレニー島の海鳥と海獣たち」に記録されている。
全31枚。圧倒的な迫力と美しさである。
http://westen.jp/photos/sakhalin/chureniisland/
ぜひ一度行ってみたいなあ。
2017年06月13日
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