2017年05月23日

樺太の絵カルタ


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今日は「KKRくに荘」で行われた全国樺太連盟近畿支部大会の第50回記念総会に招かれて、「樺太を訪れた歌人たち」と題する講話を行った。参加者は20名。

北原白秋、斎藤茂吉、北見志保子の短歌を引いて話をしたのだが、会員の方が作った樺太の絵カルタにも同じような風物や場面が描かれていて面白かった。

マントの黒き頭巾のふつかけ雨巡査は佇てり蕗の葉のかげ
                  北原白秋

  雨宿り/皆駆け込む/フキの下

麪包(ぱん)を売るロシア人等も漸くに小さき駅へ移りゆくとぞ
                  斎藤茂吉

  樺鉄の/ホームでパン売る/ロシア人

原住人が相寄りむつむとふオタスの杜(もり)いまのうつつに渡りゆかなむ
                  北見志保子

  ツンドラを/馴鹿(となかい)操る/先住民

皆さん私の親くらいの世代である。実際に樺太に住んでいた方々の話をいろいろと聞くことができて、楽しい一日であった。
posted by 松村正直 at 21:15| Comment(0) | 樺太・千島・アイヌ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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