2017年03月20日

舞の海秀平著 『テレビでは言えない大相撲観戦の極意』


元力士で現在はNHKの大相撲の解説を務める著者が、相撲の魅力や観戦法などを記した本。わかりやすい文章で記述のバランスも良く、テレビでの解説の語り口が彷彿とする。

当初は「柏鵬」にするつもりでしたが、当時62キロしかなかった細身の少年には荷が重過ぎると判断し、肌が白かったことから「白鵬」に変更した、と聞きます。
相撲界にはドラフト制度がなく、新弟子の獲得は師匠の手腕にかかっています。
本場所中に国技館で1日に使用される塩は約45キロに及ぶそうです。

現在活躍中の高安についての話も出てくる。

例えば、大関に手が届くところまできた高安の最近の稽古を見れば、彼が強くなることはすぐに想像ができます。意識と稽古は比例するのです。

ただ漫然と稽古していても強くはならない。高い意識を持って取り組んで初めて中身の濃い稽古ができ、強くなっていくのだ。これはどの世界でも同じことだろう。

2016年12月8日、ポプラ新書、800円。

posted by 松村正直 at 11:32| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。