副題は「将棋界の不思議な仕組み」。
史上最年少棋士のデビュー、映画「聖の青春」の公開、竜王戦の挑戦者変更、日本将棋連盟の谷川浩司会長の辞任、加藤一二三九段の引退決定など、最近何かと話題になることが多い将棋界。その内側を現役9段のプロ棋士がわかりやすく記した一冊である。
「対局料は1局いくら?」「対局中はどんなことを考えている?」「引退はいつ?定年はある?」「将棋会館のなかはどうなっている?」「奨励会受験者の何人が合格し、そのうち何人が棋士になれる?」など、全95の問いに見開き2ページで答えている。
目隠し将棋でプロが苦手とするのは、持ち歩の数である。盤面の配置を間違えることはまずないが、持ち駒の歩をポンポン使っているうちに、残りが何歩かわからなくなることがある。
「しまった!」と思った手は、じつはたいした悪手ではなく、あせって指した次の手が致命傷というのは、将棋にかぎらず人生に通ずるものがあると思う。
年間20数局となると、年中対局があるというわけではない。昔、ある棋士の奥さんが近所の方に「ご主人は今日もお休みですか」と言われた、という話を聞いたことがある。
こんなふうに、現役の棋士ならではの話がぽんぽん出てきて面白い。
A級通算11期、通算勝ち星745勝。63歳の今もB級2組に在籍する著者の今後ますますの活躍が楽しみだ。
2016年月10月20日、創元社、1400円。
指したい衝動を抑えることとか、苦戦しているときこそじつは良い内容の試合だとか。目隠し将棋の話もありました。羽生さんひとりで五人を相手にできていたとか。
ついつい歌に引きよせて考えてしまうお話も多くて面白かったです。
今日、道に、本日二月六日はブログの日、と看板があってへーと思いました。誰かが考えたんでしょうね。
ということで、ブログの日らしいです。
これからもいろいろな記事楽しみにしてますね!
二(フ)六(ロク)だからブログの日ですか。なるほど。
今後も気ままに書いていこうと思います。