http://rikkasyorin.com/rikka.html
これは、かなり面白い。
短歌総合誌の特集なんかより、よっぽど面白いかもしれない。
みんな自分の興味のままに書いているので、雑多というかバラエティに富んでいるのだが、書き手の熱意がそれぞれに伝わってきて楽しい。
菫ほどな小さき人に生れたし 漱石
(田中亜美「菫ほどな」)
そもそも透谷や芭蕉の言葉を射程に入れて、歌を読んだり、詠もうとしたりすること自体馬鹿げているといわれれば、それに返す言葉を、残念ながら今の僕は持っていない。
(難波一義「透谷が問い続けるもの」)
先だって行われた大島史洋氏の「迢空賞」授賞パーティーで見た阿木津を思い出した。
(岡崎裕美子「土屋文明記念館」へ行った)
この三つは全く関係のない文章なのだが、先日の現代歌人集会秋季大会で聴いた阿木津英さんの講演「芭蕉以後のうた〜玉城徹を考える」に不思議とつながってくる。
「ひとまず年一回刊行を目標とする」とのことなので、次号を楽しみに待ちたい。
2016年12月5日、六花書林、700円。