日本には6852の島があるらしい。その中から、礼文島、八丈島、小豆島、屋久島、西表島など40の島を取り上げて、祭や民俗、文化、産業、自然、名産品などを紹介した本。
島の様々な魅力を紹介するだけでなく、著者は新たな活用方法の提言もしている。
戦没者慰霊公園を整備して、明暗併せもつ硫黄島の歴史を学ぶ場にできないか。ジャンボ機が離発着できる巨大な空港もあるのだから、貴重な領土の利用をもっと考えてはどうだろう。(硫黄島)
閉山時にぼくが夢見たツアーが、現実のものとなったのだ。期日や人数に制限があるし、さすがに立坑を降りることもできないが、元炭鉱マンがガイドするということもあって、かつての炭鉱の様子を堪能できるだろう。(池島)
カラー写真がふんだんに使われていて楽しい。
眺めていると、あちこちの島に行きたくなってくる。
2016年8月10日、実業之日本社、1600円。