最近、ようやく気が付いたことがある。
私たちが本を買うお金というのは、「その本」のために使っているように見えるけれども、実はその作者が書く「次の本」のために使っているのだ。
目の前にある本は、既に出版されているわけで、今からお金が必要になるわけではない。けれども、その本が全く売れなければ、作者に次の本を出す機会はもう訪れないだろう。
その本をお金を出して買う人がたくさんいれば、また次の本を出すチャンスが与えられる。つまり、その作者への「期待」に対して、私たちはお金を払っているわけである。
だから、応援している作者の本は、多少無理をしても買う。これは本だけに限らず、映画でも音楽でも絵でも、何でも同じことだと思う。
2016年09月28日
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